インパーマネントロス
これを知らないと、DeFiなんてしないほうが儲かってた。
なんてことに!
インパーマネントロスとは?

A. 変動損失
DeFiで使うため 2つの仮想通貨でLPトークン作るとします。
そして、
① LPを預ける(流動性供給)
② 引き出して LP解除
①と②の間に LP内の各通貨価格が変動し、損が出ることを意味します。
インパーマネントロスイメージ
LPトークンは 2つの通貨を同価値分( 1 : 1 )組み合わせて作られます。
例えば 1BTC = 1,000 USDCの場合、1BTC + 1,000USDCのペアで LPを作ります。
この LPをプールに預けると流動性の供給がはじまります。
LPトークン中身の比率はつねに 1:1です。
では預けている間に BTCの価格が上下すればどうなるのか?

1:1の比率は変わりませんが、各通貨の枚数は変わります。
インパーマネントロス 計算してみる

実際に数字でイメージしましょう。
2021年
1 BTC = 1,000 USDC
1 USDC = $1
2021年、あなたは 2BTCを持っているとします。
その 2BTCで LPトークン(1BTC + 1,000USDC)を作ります。
この LPを預けて、一年後に BTCの値段が上がったとします。
2022年
1 BTC = 4,000 USDC
1 USDC = $1
LPトークンの中身は 0.5BTC + 2,000USDCに変動。
・LPを引き出して解除
0.5BTC × 4,000USDC + 2,000USDC =$ 4,000
・LPを預けずに持っていただけの場合
1BTC × 4,000USDC + 1,000USDC = $5,000
$5,000 – $4,000 = $1,000
この差がインパーマネントロス、損失です。
逆で、BTCの値段が下がったとしてもインパーマネントロスは発生します。
インパーマネントロス かんたん計算アプリ
インパーマネントロスの計算は複雑です。
そこで、かんたんに計算できるdailydefiがおすすめです。

入力するとインパーマネントロス率が表示されます。
インパーマネントロス 対処法
いくつか対処法があるのでご紹介します。
対処法を詳しく書いている別ページもあります。
ステーブルペア

LPトークンのペアをどちらもステーブルコインにします。
・USDT×USDC
・DAI×BUSD など
ステーブルコインはそもそも価格の変動がないのでインパーマネントロスは起きません。
ステーブルコイン同士でのLPは、ファーミング DeFiで活用しましょう。
BTCとのペア

仮想通貨の王様はやはりビットコインです。
ビットコインが上がればもう一方のコイン(ステーブル以外)も吊られてあがります。
結果あまり差が出ないので、インパーマネントロスが発生しづらくなります。
DeFi報酬で上回る

LPトークンを作って預ける目的は利回り報酬です。
インパーマネントロスなど無視できるようなDeFiを見つけて稼げれば問題ありません。
コインを増やす

インパーマネントロスを逆手に取りコインを増やす方法です。
円やドルの現実通貨に換算すると資産価値は減りますが、コインは増えます。
計算してみます。
2021年
1 BTC = 1,000 USDC
1 USDC = $1
あなたが 2BTCを持っているとします。
その 2BTCで LPトークン(1BTC + 1,000USDC)を作ります。
この LPを預けて、一年後に BTCの値段が下がったとします。
2022年
1 BTC = 250 USDC
1 USDC = $1
LPトークンの中身は、2BTC + 500USDCに変動。
LP解除後、500USDCを BTCに交換すれば 2BTCになります。
結果 2BTC + 2BTC = 4BTCとなり、最初に持っていた 2BTCから倍に増えたことになります。
この時点での資産価値は当初より少ないですが、コインの数は増えました。
今後 BTCの価値が上がればすごいことになりますね。
・欲しいコインの値下がりを予想できるなら
① 価格が下がるまで LPトークンを預けて DeFiで運用
② 価格が下がれば解除してコインを増やす
上手くいけば DeFiの利息収入とコインの増加を見込めますが、高度テクニックです。
インパーマネント ロス注意点

LPを預けている間、価格変動すればするほど損をします。
とくに変動の激しい新興仮想通貨での LPは割に合わないことに…
魔界が超高利回りを提供しているのはこのためです。これを知っていないと大損します。
逆に、知っているとどのLPを作ればいいか作戦が立てられます。
こちらのサイトでくわしく説明されています。価格が 1/4でになれば LP解除を勧められています。
おわりに

おいしい話が多いDeFiですが、見えない落とし穴に注意です。
かんたんに稼ぐ方法などこの世の中にはないと思って DYORしましょう。
勝つためにはインプットとアウトプットの繰り返しです。